2020年12月24日

晩秋の深夜の交通検問

これもA方面R署に勤務していたころの出来事でございます。
秋も深まってきた寒い深夜時間帯、小生の班はパトカー勤務員と交番
の合同で夜間検問をすることにしました。そこは国道と市道の交わる交差
点で地域課のパトカーと交番のミニパトを停車させ、検問の体制を整えた
で赤燈で誘導しながら、一台一台通過車両を停止させての検問を始めま
した。

その場所は丁度、国道に面してモーテルがあり、そこから出てくる客は結構
飲酒されて運転をしてまいりますので、丁度、出てきたところを、待って
検問にお招きするわけで御座います。

この日は、あまり検問する車両もなく、晩秋の日本海に面したこの地域は
暴風も激しく、立っているだけでも大変でございました。かなり寒いので
交替でミニパトの後部座席で休憩しながらの検問でありました。

すると、間もなくパトカー勤務員のA班長が、1台の白色セダン車を停車
させて職務質問していたのであります。

検問は2、3分で終わったのですが、A班長が、突然慌てた様子で小生
のところに来て、

       「班長、今のは副署長でした。」

 何、私はずいぶん遅い時間に走っているなと言ったところ、A班長は

       「副署長の車は、あのモーテルから出てきたのです。
        なんか、助手席に年増の女が乗っていました。」

 小生が、どこの女だと聞くと

       「いや〜わかりません。私たちに顔を見せないように
        していましたから・・」

 私が、そうかと言って、副署長の態度はどうだった。聞くと

     「何でこんなとこで検問してるみたいな顔してました。」

その副署長は、札幌から単身赴任をしてきており、官舎に一人住まいを
していました。普段から署員にたいする態度は非情に横柄な男で下っ端
我々からは嫌われ者でございました。

しかし、その副所長殿が夜は変身し、隣接の小さな町まで出かけて、
飲み屋街を渡り歩くのが習慣となっていたようで、知ってるものは知っ
いる遊び人でございました。

同じ遊び人でも、時代劇の遠山の金さんのような、情けに厚い正義の男
らばよいのですが、当副署長殿はそのような粋な人間ではなく、大衆
から嫌われるタイプの模範でございました。

まあ、今では不倫と言えば、特に珍しくもないないのですが、当組織に
その当時から、こうした手合いの警察幹部殿が各署に散在していたの
あります。


そして、この男もその一人なのでした。そしてこの男がモーテルで使う金
多分自腹ではなく、署員の時間外を搾取して貯めた金であることは疑う
余地のないものでありことが、後の不正経理問題で発覚するのでございます。


警察組織に、法律以前に、倫理観や道徳観念の希薄な人間が管理職をまか
されていること自体に組織の人事のあり方に疑問を感ぜざるえないのであ
ました。   


まして、この晩秋の深夜に、これら破廉恥幹部の命によって酷寒の中、
検問都度、一般大衆から唾棄されながら検問をしている我々は何なんだろ
うか?

そして、この秋空の中、寒さに耐え勤務に精励する我々に対して労の言葉
一つかけない、というのがこの組織の一般的な幹部の態度なのです。

本当に警察幹部の胸に羞恥心という言葉は存在しないのでしょうか?
ただただ、呆れるばかりの当直勤務でございました!

最後に付け足しとして、この男はその後R署から札幌に異動となったので
ありますが、異動となった後も、女性との交際を続けていた。という事で
ございました。



※  今日のメッセージ

 「人のため」という熱意に燃える者には必ずそのチャンスが与えられます。

              
                    ー引用 シルバーバーチ 今日の言葉p120からー    




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posted by 如月 at 18:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 回想記