2020年01月14日

突然の異動辞令と新隊員生活お叱りの毎日

さて、またしても、往時の機動隊での懐かしくも厳しい生活実態
をお話いたします。小生は地域警察官経験11か月、まともに仕事
も覚えていない時期の23歳にして突然、希望もしていない機動隊
への異動を命ぜられたのでございます。


なぜ、この貧弱な体型と虚弱体質、その上、剣道、柔道の達人で
もない小生が機動隊に任ぜられたのかは当時の署長殿にお伺い
しなければわからないのですが・・


当時の警察署には拝命の同じT同期生と小生二人、小生は23歳、
もう一人のT同期生は新卒の弱冠18歳の旭川出身のボンボンで
ございました。身長は175センチ位、体重70キロ程、体力強健
の若者、片や身長170センチにも満たぬ体重55キロの小生、どう
考えてみてもT同期生が選ばれるところでございましょう。


しかし、結果はと言えば、その逆でございました。社会に出て職業
遍歴3度目にして、やっとまともに落ち着ける職にあり着いたかと
思えばこの有様、世の中は本当に順風満帆とはいかないのでござ
います。


そして機動隊選考から辛くも逃れたT同期生の満面喜びの顔は、
今でも脳裏に焼き付いております。そして、その送別会は人の
気持ちも理解できない馬鹿先輩たちとの送別会、その送別会も
小生に贈られた餞別代でまかなわれ、先輩達の懐が痛むことは
なく、小生には、まるで厄介者が追放されるような気持ちでご
ざいました。


ほんの一年にも満たない一線署の記憶は、只々T本部長の大号令
の下、交通取締りに従事させられただけで、ろくに物件事故の取
いもできないまま終えたのでございます。もうやだ〜(悲しい顔)



そして数週間後に小生は「当時エリート集団?」と呼ばれた花の
機動隊にご栄転? することになったのでございます。



そして、それから屈辱の隊員生活が待っているのでございました。
小生の同期生は250名位、その内の5分の1程度が機動隊に異動
させられた記憶がございます。大量異動の要因はよくわかりませ
が、当時は北大闘争が終わった頃で、革マルや中核派等学生は
全国的に内ゲバ闘争を繰り返している時代でありました。


また、機動隊に赴任した年の3か月後には道警察本部爆破事件
が発生し、そして、その翌年には北海道庁爆破事件が発生し2名
の死者と80名の負傷者が出たのでございます。


このような状況が背景にあったせいなのか、機動隊の新隊員訓練
もなかなか厳しいものではありました。しかし自衛隊の訓練を経験
している小生にはそれ程の厳しさには思えませんで、最初の訓練
でへたれ込む同期生たちには、この程度の訓練で根を上げるとは
情けない!と思った記憶があります。


また新隊員の中では、当然、小生が社会での先輩になる訳でござ
いますが、ご存知のごとく、当組織においては先に釜の飯を頂いた
方が先輩となる訳であり、小生もその例に漏れず新隊員生活は
身体的よりも、精神的に本当に厳しいものがございました。


そして、以前もお話し致しましたが、異動当日から「酒」三昧の日々
が始まるのでございます。酒が飲めない、この一点だけでも機動隊
生活と言うものが苦痛以外の何ものでもないところへもってきて、
歳下の先輩殿の靴磨き、買い物、洗濯、宴会時の御給仕、酒宴で
は必ず先輩一人一人に、お酒を注いで回る訳でございます。まるで
スナックのママさんのように・・ふて腐れた顔をして注いでいると、
賺さず気合を入れられるのでございます。もうやだ〜(悲しい顔)


また、宴会には余興は付きもので、ある同期生などはベットの支柱
に掴まり蝉の鳴き真似までさせられておりました。小生は蝉はでき
なかったので代わりに酒箱に上に立って歌を歌わされました。
しかし、声が小さいと何度もやり直しがかかる始末でございました。


まあ、なんと申しますか、こんな姿を田舎の両親が見たらなんと情
けなく見えたことでしょう。折角、警察学校を卒業時に制服姿を褒
められ、一緒に記念写真を撮影した姿のみを記憶しておられる両親
にどうして、この時の姿を見せることができましょう・・・
親に見せるには忍びない心境でございました。


酒のお酌や、余興をやるために警察官になった訳では決してない
のでありますが・・それなら、いっそ機動隊をやめて、ホストクラブ
にでも働いたほうが実入りがあったかも知れません!わーい(嬉しい顔)


また、辛かったのは毎日の掃除でございます。朝6時、起床と同時
に競うように寮内の清掃を行うのでございますが、これもまた、
掃除道具が少ないので、遅く起きれば用具がないので掃除が遅く
なってしまうのです。するとまた、課業終了後の酒席にて、再び、
先輩諸氏からのきつ〜いお叱りを受けるのでございました。


特に小生は新隊員の中でも一番年長でありましたので「お前がし
っかりしないから、他の分隊に後れをとるのだ!」と、この時ばか
りは年上の責任にされるのでございます。年下の先輩達に呼び捨て
でお叱りを受けるたびに、本当に情け無くなるのでございました。
これが高校出たての新卒で入ってきたのなら、当たり前のことして
受け取れるのでしょうが、既に社会生活を経験してきた小生の場合
は別なのでございます。


また、ほとんどが一般社会の経験のないまま警察組織に入ってきた
若者ばかりですと、一般常識に悖る御仁が非常に多いのでござい
ます。警察学校時代においてさえ、20歳未満の者が居室の隅や
娯楽室内で喫煙したり、飲酒する者もいたのですから、とても将来
の法の執行者となるための聖域とは思われないのでございました。


その上既述したごとく、暴君のような先輩殿が居る訳ですから、
本当に現在であれば確実に模範的なパワハラになることでござい
ましょう。ですから到底、現代の若者に耐えられないことは必定、
動画にでも撮られれば大事になったことでございましょう。


まあ「今は昔」40年以上も前のお話でございますから、当時はそれ
が当たり前の事、隊内では、ろれつの回らない酩酊状態の先輩から
叱られるので、サンドイッチマンじゃありませんが、「何を言って
いるのか分からないこと」が多々ありました。少しは素面の状態で
話せないものかと呆れたものでございます。


内心は「馬耳東風」のような態度で聞いておりましたから、真面目な
表情で聞いているのですが、先輩殿には、気に障るのか「お前は俺を
馬鹿にしてるのか、なんだその態度は!」などと罵倒されることもご
ざいました。まさか、先輩に対し「じゃ、どんな顔をして聞けって言う
の?」と言葉を返したくなることも、しばしばでございました。


宴会後にトイレに行けば、水洗トイレは泥酔した輩が嘔吐して詰まっ
てしまい便器から嘔吐物が溢れ出ているではありませんか、なんという
臭い、自分の反吐でも吐き気を催すのに他人さまのは、これ如何に・・


しかしまた、先輩のお叱りを受ける前に便器にゴムポンプを押して
直そうとしても、なかなか詰まりが取れないと、最後の手段で便器
の中に手を突っ込んで直したこともございました。


さらに、寮内の掃除などはもとより、機動隊生活においては夏期間は
漬物用の大根洗い、皿洗い当番、これも本当にきつい立ち仕事でござ
います。


さらには植木の植え替え、寮内のガラス拭き、共用庁舎内の清掃、
ワックスがけ、厨房から出る残飯の処理、大型バスの洗車、風呂掃除
当番、冬期間においては隊舎前の除雪、氷割り、寮の屋上の雪降し、
グランドの積雪の雪慣らし、さらに季節行事においては、冬の餅つき
雪像づくり、凧揚げ大会、隊祭における演芸、会場の飾りつけ焼き鳥
の販売など等々、仕事はバラエティーに富んでおりました。


到底、一般の警察官には体験のできない本当に貴重で幸せな経験を
積まさせて頂きました。機動隊生活万歳! そして、往時の隊長殿、
道警本部長殿有難うごぜえました!わーい(嬉しい顔)


全ての警察官同士の方々にも、一度は体験されて頂くことをお勧め
申し上げます。と言っても現代では許されないことでしょう。


まして、それを経験したところで、決して出世すると言う保証などは
ありえないのでございます。




  ※ 今日のメッセージ

   一人一人の人間が、自分の行為に自分で責任を取ります。
      それが自然の摂理なのです。

   いかに愛する人とはいえ、その人の代わってあなたが責任を
   取るわけにはいきません。
   
   その人の行為の結果をあなたが背負うことはできません。
   それを因果律というのです。

   過ちを犯した当人がその償いをする〜霊的法則がそうなっている
   のです。


   障害物は、その人の性格と霊の発達と成長にとって必要だから
   こそ与えられているのです。
   
   苦しいからと言って地上生活にさようならをしても、その苦しみが
   消えるわけではありません。それはありえないことです。

   またそれは摂理に反することです。地上であろうと霊界であろうと
   神(創造主)の公正から逃れることはできません。

   なぜならば、公正は絶対不変であり、その裁定は、それぞれの魂
   の成長度に合わせておこなわれるからです。



          -引用文献:近藤千雄 訳編(2016年):ハート出版
            新装版:シルバーバーチ今日の言葉p168∼169-





posted by 如月 at 17:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 回想記
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